日本の宇宙航空開発を担う機関であるJAXAが、JAXA COSMODEという商品ブランドを展開していることを、皆さんはご存知ですか?
そのブランドから、冷却水を循環させるチューブを内蔵した冷却ベストが発売されることになりました!!
独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)とは、我が国の宇宙航空開発を担う研究・開発機関です。内閣府や総務省、文部科学省、経済産業省などが共同して所管する独立行政法人で、2003年10月1日に日本の宇宙航空政策を担当する三つの機関、文部科学省宇宙科学研究所(ISAS)と独立行政法人航空宇宙技術研究所 (NAL)、特殊法人宇宙開発事業団 (NASDA) が統合されて発足しました。
本社は東京都調布市にあります。因みに、JAXAはJapan Aerospace eXploration Agencyの略です。
JAXA COSMODEは、宇宙航空開発から生まれた技術を民生品に活用したブランドです。JAXAが開発し保有する研究データや科学技術を、民間企業とコラボレーションすることで生まれた商品を通じて、日々の生活に宇宙の魅力を提供するものだそうです。
公益財団法人の日本ユニフォームセンターは、宇宙服用の冷却下着の開発でJAXAに協力していた組織で、このたび、帝国繊維株式会社などと共に、冷水を循環させるチューブを内蔵した冷却ベストの『Cooling by the space technology 冷却下着ベスト型』を開発しました。JAXA COSMODEの製品として、この5月30日から本年度分、限定1,000着が帝国繊維株式会社より販売されます。
ベスト内に埋め込まれたチューブに4度前後の冷却水を循環させ、装着した人体を冷却する仕組みです。ベスト本体と、別に着脱する冷却水循環用のポンプユニットで構成されており、1リットルの冷水の使用で約30分間にわたり冷却状態が持続するそうです。素材はポリエステル100%、伸縮性があり洗濯なども可能です。
この製品の開発・販売は、JAXAとの公募型研究制度「JAXAオープンラボ公募制度」の成果で、本来の宇宙服用の冷却下着の研究成果を応用しました。
現在、JAXAは我が国が得意とする先端素材の開発や縫製、被服設計や精密加工等の技術を集約して次世代先端宇宙服の研究に注力していますが、この次世代先端宇宙服は、過酷な宇宙環境に対応できることは勿論ですが、宇宙服内は完全に密封されている為、宇宙飛行士が発する熱を冷却しないとあっという間に服内の温度が上昇します。
そこで宇宙服用着用の際の下着は冷却型となっており、身体を効率的に冷却できるようチューブの長さ、本数、冷却部位が細かく設計されています。また、冷却下着と肌とを密着させる特殊な手法を開発・採用し、汗を短時間で吸収、蒸発させて汗によるベタつきを防ぐ仕組みにより快適性を確保した仕様になっています。
今回の日本ユニフォームセンターのベスト型冷却下着は、このJAXAの宇宙服用冷却下着の開発に関するノウハウを活用したものです。
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本件に関する問い合わせは下記まで
製品企画に関するお問い合わせ:
公益財団法人日本ユニフォームセンター 事務局 長野 tel:03-3401-2111
製品販売に関するお問い合わせ:
帝国繊維株式会社 繊維営業部 前田、園部 tel:03-3281-3034
JAXA オープンラボ公募制度、JAXA COSMODE に関するお問い合わせ:
宇宙航空研究開発機構 新事業促進センター新事業グループ tel: 050-3362-7227
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